ヤギでサッカーのようなことをする、というとなんだか牧歌的な光景を思い浮かべます。
というよりもむしろ、私が普段作っているヤギのネタ画像のようなものを思い浮かべるでしょう。

ゴートキーパー

ゴートキーパー

(私の作ったコラ画像です)



 

しかし、今日ここで紹介するお話はそれとは全く違うものです。

ヤギがかわいい、ヤギを大切にしている、ヤギを育てている、という人にはおそらく許せるものではないと感じるようなお話です。
ですが、世界にはこのような文化が存在し、そこにヤギが存在しているのだということを知ってもらうためにもあえて紹介させていただきます。


 

アフガニスタンには「ブズカシ(بزکشی)」という競技があるそうです。
これはアフガニスタンの国技ともされているそうで、普段馬に乗っている遊牧民族系の人たちにとっては、馬をあやつる技量や自らの馬の能力などを披露する場として、とても大切なものとされているもののようです。

この「ブズカシ」というのは、馬に乗った騎馬隊が2チームに分かれて、サッカー場のような大きな場所で得点を競う、サッカーのような競技です。
そして、サッカーのような競技ですので、つまりは球技ということになるわけです。
ボールのようなものを馬で蹴って、ゴールに相当するサークルの中にそれを入れると得点、というもののようです。
(ルールもいくつかあって、違うルールもあるようですが)

そして、そのためのボールは、スポーツ用品としてのボールとは全く異なるものを使用します。

(以下かなり、ヤギに対する立場によってはものすごくショッキングな話と映像が出てきますので注意してください)

 
 
 
 

そのボール代わりとなるものは、なんとヤギなのです。

いろいろな事情もあるのかいまはヤギを使わないことがほとんどなのだそうですが、もともとは生きたヤギを使用していたのです。あるいは死んだヤギを使用することもあったようです。

最近では、ヤギの革でつくったボールのようなものを使用することもあるそうですが、死んだ牛を使用することも多いようです。

いろいろと資料を探してみましたが、これ以上詳しいことはわかりませんでした。

 

とりあえず、ヤギはかわいいということを是としている私としては、これはあまりにも残酷な文化と言えます。
動物愛護の観点からみた場合も、到底容認できるものではないと思います。

しかし、考えてみると、「闘牛」を考えても生きた牛に剣を突き刺すものです。
鳥を通信手段に使う、というものにしても本来の鳥の行動とは違う、長距離の移動を強いることも多々あります。

そしてなによりも、食べるとか革を使用する、という行動はその動物を殺すということに違いありません。
宗教的な祭事で生贄を捧げたり、殺した動物を捧げる、ということも多々あります。

 

これはいずれも人間の文化なのです。
そして自分の文化には存在しない、あるいは自分たちが過去に捨てた文化をいまだに続けているものを見ると、それを「野蛮」とか「未開的」と称して批判します。
しかし、他文化の住人から見ると、自分たちの文化が同様に批判されている、ということもあります。

ですので、このことをもって「野蛮」とかいうのはいかがなものだろう、と感じてしまうわけです。
もちろん、こんなことされるヤギはかわいそうだと思いますけども。

ただ、それを言い出すと、動物を食べること自体の是非にまで話がいってしまうと思うんです。
さらに、本来は野生で生きるのが自然な姿である動物を、家畜や愛玩用として飼うことの是非にまで及んでしまうと思うんですねやっぱり。

 

どっちにせよ、我々人類は、動物だけではなく、植物やそのほかの自然環境も含めて、自分たちに都合の良いように手を加え、そして利用している歴史があるわけで、それを文化と呼ぶのだと思います。
そしてこれもその一部なんだと思います。

だからといって、全面的にこれを肯定し、否定する人を排除するようなこともまた違う気がします。
文化というのは地域によって違うのです。
自分たちには自分たちの文化があるので、それぞれの文化の物差しで判断していればそれでいいと思います。
それが他の文化に悪影響をもたらす(広域の環境破壊や公害、疫病など)がない限りは、他文化から四の五のいうのはおこがましい、そんな気がします。

 

ヤギについては、かわいがることも利用することも、時には食べることも含めて人間とともにある存在だ、っていう立場を私は取っているので、このように思ったわけですが、皆さんはどのように感じたでしょうか。

世界でヤギがどのように扱われているかというものを知ることは、ヤギを愛好するものとしては必要なことだと思い、このようなテーマを今回取り上げさせていただきました。

 

そんなわけで、今日は「ブズカシ」についてのお話でした。