おそろしい無限ループに陥ってしまった黒ヤギさんと白ヤギさんの歌
「やぎさんゆうびん」
はご存じですよね。

互いに読まない手紙を送りあい、それを互いに食べあうという不毛なヤギさん時空に巻き込まれた郵便屋さんが不憫でならないのですが、
多くの方はこの歌の影響で、ヤギは紙を食べるものであると認識しているかと思います。

ですが、実際にはヤギは紙を食べる習性がある、とか紙が好きだ、ということはないのだそうで植物繊維でできた紙をヤギは草や何かだと思って「区別せずに食べてしまうことがある」というのが本当のところだそうです。

しかも、昔の和紙などのような天然由来原料だけで作られた紙ならともかく、現在広く使われている「洋紙」などは、接着剤やら漂白剤やらの化学薬品を使用しているうえに、何かが印刷されている紙であれば印刷に使用した溶剤やインクなども化学薬品ですし、こういったものは言うまでもなくヤギにとっても毒同然です。

なので、今出回っている紙をヤギが食べると腹を壊し、ひどい場合には死に至る、というのが真相なんだそうです。

にもかかわらずヤギといえば紙だ といわんばかりにヤギを見ると紙を食べさせようとする人も多いらしく動物園などではしばしば
「ヤギに紙を食べさせないでください」

といった看板などが掲げられているようです。

ですが…実際にはやはりそれでも紙を食べてしまうヤギもいるようで
アメリカでは昨年こんな事件もあったそうで

なので、ヤギの近くにはやはり紙を近づけないほうがいいようですね。