東京近辺にこういうコーヒー店があるそうです。

白ヤギ珈琲店

 

なぜ珈琲店でヤギ?と思うところですが、サイトのトップにしっかりとその理由が書いてあります。
人類が珈琲を飲むようになるきっかけとなったのが、実はヤギのおかげだったということが書かれています。

 

以下白ヤギ珈琲店サイトの冒頭分から引用

珈琲の発見にまつわるおはなし。
むかしむかし、
ヤギ飼いの少年が興奮してとびはねているヤギを見つけ、
不思議に思って調べたところ、
そのヤギは山の木になる赤い実を食べていたのでした。
これこそが珈琲の実。
のちに飲用として親しまれるようになりました。
ヤギの見つけてくれた珈琲豆を、
白ヤギ珈琲店は農園からお手元のカップへとお届けいたします。
どうぞごゆっくりお楽しみください

 

珈琲を楽しめることへの感謝の気持ちをそのきっかけとなったヤギの名前をいただいてお店の名前にするとかなかなかオシャレな感覚ですよね。

そしてこの物語に出てくるヤギ飼いの少年ですが、実はその名前が「カルディ」というのです。
そう、カルディと言えばコーヒーをメインに茶や菓子などを扱っているお店の名前でもあります。
このお店の名前も実はここからとっているというのです。

 

このヤギ飼いカルディさんとコーヒーの実のお話についてはうまくまとめてあるサイトがありました。

「悪魔の実」だと思って焼き捨てたら意外といい匂いがしてきた、というコーヒーの起源の話。

 

また、実際にヤギがコーヒーの葉を食べるかどうかという検証をした動画も上がっていました。



 

さらに、こちらではヤギがコーヒーの実を食べるかどうかを検証しています。

ヤギはコーヒーチェリーを食べるか?

 

だいたいこのヤギとコーヒー豆のお話は9世紀頃のお話だといわれているようです。
しかし、これが起源というのが定説となっているわけではなく、ほかにも13世紀イエメンのモカという場所起源の説などもあるようです。
また、実はもっと古く古代の時代から飲用されていたという説もあるそうで、旧約聖書にもコーヒーのことが書かれているという主張もあるようです。

ですが、いずれにせよ13世紀頃からイスラム世界で広く飲まれるようになった、というのはほぼ定説となっているようです。
そして、栽培はエチオピアが起源だとされているようです。

 

日本でもこの曲のおかげでアラブ地方由来の飲み物だということは広く知られているかと思います。



 

さて、この検証をしたサイトにはこのほかにもおもしろいコーヒーのことが書かれていました。

これは「コピ・ルワック」とか「ルワック・コーヒー」「コピルアク」などとも言われているコーヒー豆なのですが、インドやインドネシアなどで作られている最高級のコーヒー豆なんだそうです。
なんでもロンドンで1杯100ドルくらいで提供されていたとか。

これはなんと、動物のフンに含まれている消化されていないコーヒー豆をあつめたものなんだそうで、前に紹介したアルガンオイルのお話と同じような感じなんですね。

動物の腸内に一度入ることで通常のコーヒー豆と比べて発酵が進み、独特の香味が深まって、カフェインの量が減っている、という特徴があるそうです。

 

アメリカでは「Civet coffee」(ジャコウネココーヒー)とか「Weasel coffee」(イタチコーヒー)などと呼ばれていて、日本でも「イタチコーヒー」と呼ばれることが多いようですが、もともとはインドネシアでジャコウネコが食べたものを指すもののことをこう言ったようです。

台湾ではサルの食べたものを使ったものが、タイではゾウが食べたものも存在するようで、これらにも様々な言い方があるようですが、本来の「コピ・ルワック」というのはジャコウネコを使ったインドネシア産のもののみをさす言葉のようです。

なんだかフンと一緒に出てきたものを飲むのは抵抗がありますけど、これが高級品として売られているというのもなかなか面白いお話ですね。

 

「ジャコウネコ コーヒー」の検索結果 1〜45件 (144件)(注意:楽天の検索結果です)
「ジャコウネコ コーヒー」

 

そもそも高級なのはあまり量が多くないということで希少性がとても高いというのが理由のようです。高く売れるということで、観光地などではコピ・ルワックだと偽って普通のコーヒー豆を売っているケースも多いとか。
また、これをたくさん作りたいからと、ジャコウネコを乱獲し、むりやりコーヒー豆だけを食べさせるなんて言うことをして非難を受けて生産を取りやめた、なんて話もあるそうです。

それにやはりフンから出たということで「うんちコーヒー」という名前を揶揄的に使われることも多く、また栄養的な部分などで決して優れたものというわけではなく、味に独特の風味があるということとその希少性に人気があるということのようです。

 

最後の方はヤギとは関係のないお話となってしまいましたが、ヤギとコーヒーの関係性、おわかりいただけたでしょうか。

 

今日はヤギとコーヒーの関係についてのお話でした。