北海道に、「もっかいトラスト」という会社があります。
ここは、主に古紙のリサイクルを行っている会社で、そこから派生して古衣料など紙以外の回収・リサイクルも行っている会社です。
メインとなるのは札幌周辺のようですが、道内各地をはじめ東北・北陸・関東でも事業を行っているようです。

もともとは「北海紙管」という紙管を作る会社で、そこがおこなっていたリサイクル関連の事業を分社化させた会社だそうで、「ほっかいもっかい」というブランド名でリサイクル事業を広く行っているそうです。

紙管といってもなじみがないかもしれませんが、これは紙のパイプのことです。
平たく言えばトイレットペーパーの芯のような感じのもので、ラップや電線や巻紙などの巻き芯として使うほか、建築現場などでも型枠として使ったりもするもので、地味に身の回りに数多く使われているものです。

紙管事業とリサイクル事業を手広く行っているということで、道内企業としては比較的規模の大きな会社で、札幌ドームにも目立つ広告を出しているくらいには道内でも有数の企業の一つと言えるでしょう。

ほっかいもっかいグループ

今回この「ほっかいもっかい」ブランドをとりあげたのにはもちろん理由があります。

それは、このブランドのイメージキャラクターが「ヤギ」だからです。
前回の「しぶやぎ」でも取り上げたイメージマスコットとしてヤギを起用し、全面的に企業イメージとして使用している会社としては一番大規模な用い方をしているのがこの会社かもしれません。

ロゴからしてこんな感じです。

このキャラは「カイくん」というのだそうで、家族と仲間たちもいるのだそうです。

このようにトラックにもデカデカとペイントされています。

もっかいステーション(無料でリサイクル資源を回収してくれる無人施設)も各地に設置しているようで、札幌市内だと同業のマテックさんの「じゅんかんコンビニ」とならんでよく見かける存在です。

また、回収トラックも数多く走っていて、市内を走るとたいてい何台かと出くわします。
ダンボールや古紙の回収を多くの企業から受託しているようです。

さて、この回収トラックのなかには「パッカー車」とよばれるものがあります。
「ゴミ収集車」ときいておもいうかべる、中でハネが動いていてその中に積載物を投入するとつぶされて奥に引き込まれていく構造のアレです。

このあいだ街の中を走っていると、おなじみのほっかいもっかいブランドのパッカー車が走っていました。
そこで目に飛び込んできたものは

ダンボールが食べた~い

ダンボールが食べた~い

こんなロゴが後ろについたパッカー車でした。
このマークがついているクルマは数少ないようで、なかなかお目にかからないレアものです。

 

「ダンボールが食べた~い」

 
かなり強烈なパワーワードです。

そしてなによりこのブランドのトラックにはものすごい特徴があります。

どうみても人の声ですw

 

まともなヤギバージョンもあるようです。
はじめてナマできいたときはおったまげました。

 
このように、ヤギを全面的に用いている会社なので、「ヤギが会社にいないのはおかしいだろ」という声が会社の中で上がったらしく、かなり前から会社でヤギを飼っているのだそうです。

なお、この会社、総合受付の電話番号が「0120-84-4682」で、「はしれしろやぎ」と読ませるのだそうです。

ここまでこだわるとは、なんともヤギ愛があふれるすばらしい会社ですね。

 
というわけで今日はもっかいトラストさんについてでした。